魔女狩り男と銀の魔女

その世界では、魔女は兵器だった。
各国は魔女を保有し、武器として使役し、数々の争いを起こした。強い魔女を持つ国ばかりが残り、強い魔女を持たない国は次々と滅ぼされていった。

数多の魔女の力が横行する中、《魔女狩り屋》として各地を旅する男、エルマ。
故国と家族を魔女によって失った彼は、全ての魔女を駆逐することを目論んでいた。
そんな彼の旅に同行する、アーティーという名の少女。
彼女もまた、魔女のいない世界を望んだ《魔女》だった。