概要
毎月第三土曜日の朝、神社の境内にそれは現われる
第四回こむら川小説大賞参加作です。
池に黄菖蒲が咲く五月、無名の小さな神社。
お寺で不思議な光を見た主人公は、その光が視えるものなら体験できるという不可思議を求めて神社へ向かった。
そこに居たのは……。
池に黄菖蒲が咲く五月、無名の小さな神社。
お寺で不思議な光を見た主人公は、その光が視えるものなら体験できるという不可思議を求めて神社へ向かった。
そこに居たのは……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!幽霊の体験談だけどホラーじゃない
何かこの世ならざるものが見えてしまう主人公が、小さな神社へと不思議な何かを見に行くお話。
現代ファンタジー、といえばそうなのですけれど、でもその語から想像されるであろうものとはちょっと一線を画す印象のお話です。
日常の由無し事を綴った現代ドラマのような、あるいは怖くないホラー(ホラー的な形式をしているけれど、でも怖さ以外のところに面白みがある)とでも言うべき物語。
語り口から滲む落ち着いた手触りと、リアリティのある細部の描写が、自然に興味を惹きつけてくれるところがとても魅力的でした。いつの間にか話に乗せられちゃう感じ。
現実には到底ありえないはずの、不思議な霊的体験を描いたお…続きを読む