浜辺にて
海のそばで暮らしたい、と
きみは言った
秋の浜辺は
波音も 潮の香りも
雲の切れ間から指す光も
すべてがやさしい
遠くに船がゆく
どこからか流れ着いた瓶
貝を探した
形も色もとびきり綺麗なものを
髪が風に遊ぶ
言葉を探している
角をなくしたシーグラスは
青いのをふたつだけ拾う
砂を払いもせず
手のひらに握りしめて
いつか きみが本当に
海のそばで暮らせる日が来るといい
もし 今日のことを
すべて忘れてしまっていても
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