あとがき

 はい。お読みいただきありがとうございます。


 これはたぶん、大学生の時、卒論の練習用で書いたやつですね。だからなんか、書き方も言葉選びも若いっていうかなんていうか。ノリで書いたやつって感じです。2万文字がどれくらいか知りたかったんだよな。


 浪川絵美の調子いいところとか、広瀬の空気みたいなところ、千尋の明るいところ、ケンキチさんにニッシーに、登場人物も気に入ってます。ちなみにニッシーこと西島くんはAAAのニッシーがモデルです。同郷だし、デビュー当時から聴いてたので影響受けたんだと思います。


 改めてまとめてみると、当時よく読んでいた池澤夏樹と森博嗣に影響を受けまくってますし、ロケーションは、まんま自分の通ってた大学です。学園前駅から直結の、某大学です。文化棟とか、まんまです。


 自分の学生生活は友達もいなかったし、サークルにも入ってなくバイトとゼミしか思い出がなかったので。エミ、千尋、ニッシー、広瀬みたいな、ゆるウェイグループに憧れがあったのかもしれないです。じゃないとこんなの書かないです。


 そんなとき、卒論を読んだ母から「あんたの文はおもしろい」と言われたきっかけで、「プロが読んだらどう思うんだ?」と思い立ち、ちょうどいいやと、コレを出版社に送りました。


 そしたら「いーじゃん。でも書籍化するには短いからとりあえず9万文字書いてみてよー」というコメントがありました。

 この時の9万文字ってのが、自分の基準になった気がします。それで書いたのが、まったく別の話で『CPU』ってファンタジーでした。


 中学生と社会人が同じピンチにぶちあたったとき、対処法にどんな違いがでるのか。っていうのがテーマというか、主軸でした。子供だからできること、大人だからできること。同様にできないことってのが、あるな。と思って。比較して影響を受け合ったら面白いんじゃないかと。方や楽しむことから入り、方や警戒することから入り……っていう。


 9万文字書けたはいけど、ちょっと駄作すぎて自分的にボツになりました。過去最高の駄作です。


 出版社の評価は、まずまずでした。ちゃんと読んでるんだなってのがわかって、それがおもしろかったです。ちなみにCPUのデータは行方不明になりました。昔PCがクラッシュしたので、そのとき死んだんだと思います。CPUなだけに。


 なので今回アップしたこの話は、自分に気づきを与えた話ってかんじで結構気に入ってます。ほんとはミステリー仕立てにするつもりが、力不足でできませんでした。もっと勉強しなきゃね。浪川さんと広瀬くんの恋バナ、もちっと書きたかったな。広瀬くんは浪川絵美のどこに惹かれたんでしょうか。作品中では、ひとつも魅力的なところが見受けられないんですが。


 と、いうわけで、ゆるい大学生の話でした。ちなみにこの話、FC2ブログに上がってるんですけど、魔法のiらんど同様にIDパス忘れで放置してます。


 覚えていたら、ゆるい高校生の話と、ゆるい社会人の話も書きたいな。と思います。


 あざっしたー。

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浪川さんと広瀬くん 〜チューケン富良野合宿編〜 久納 一湖 @Kuno1ko

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