学びの楽しさを教えてくれる作品

クラスでぼっちと呼ばれている巫 侑(かんなぎ ゆう)は、ある日、学業優秀スポーツ万能の志之元 蓮(しのもと れん)から声を掛けられる。一見正反対の二人は、社会学を通じて交流を重ねていく。

すっごくすっごく面白いです!社会学という学問を題材にしているため、かたい印象を受けるかもしれませんが、取り上げ方がとっても自然で読みやすい作品。
学校生活という集団での息苦しさやモヤモヤを丁寧に掬い上げており、共感するところがたくさん見つかると思います。

当たり前に守っているルール、常識だと思っていることは本当に正しいのでしょうか?疑問を持つことって意外と難しいですよね。
カンナギや蓮が話している様子は、学びの楽しさに気づかせてくれるはずです。私自身、社会学の勉強をしたくなりました。文学から社会学を考えるなど、めちゃくちゃ興味深いです。

そんな社会学について色々学べるだけでなく、この物語は人間ドラマとしても読みごたえがたっぷり。ぜひぜひ読んでみてください!

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