多くのひとに馴染みがない世界を舞台にした小説を読ませる/読むのは作者にも読者にも簡単なことではありません。しかしこの小説の書き出しは心地よく難解な部分を読み進められるための配慮が行き届いていると思いました。
異世界にある日本・世界各地に似た国を舞台とした小説を書いています。「書き出しレビュー500件」を目標にした企画を立てて勉強中。 独自設定を作るのが好きですが…
「列女伝が読みたい! だけど、紙媒体しかなくて残念……」と思っている時に、本作に出会いました。この作品の主人公である『趙娥』の名前を列女伝を調べてる時にチラリと耳にしまして、本作に興味を持ったわけ…続きを読む
復讐のために生きる女性の物語です。ある日、生首をもって人を殺したと出頭する主人公と事件を記録するために話を聞く男性官吏。主人公の女性が語る過去の話として物語は進みます。実際に歴史書に記述され…続きを読む
実に見事です。 中国の三国時代を舞台とした復讐劇でありながら、我々が読んでも違和感なく入り込めるように様々な配慮がなされていました。当時の風習、常識について事細かな説明が入っているのみならず「…続きを読む
物語は女性が生首を持って出頭してくるところから始まる。殺された人間は、悪人だったのでどうにか、その女性を助けたいと貧乏官吏が、その女性の話を聞く形で物語は進む。いや~。この方の歴史物語は、もう…続きを読む
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