少し未来の、ほかの地球で。

西暦4056年、人間は資源の枯渇した地球を捨て、環境の似ていた「第二地球星」へと移住した。
そこで、ひと欠片から莫大なエネルギーを発する新物質である「天石」と呼ばれる鉱石を発見し、それをもとに「天力」を操る「天使」と呼ばれる兵器を開発した。
兵器でありながら感情を持つ天使を用いて、領地争いのために戦争をする人間だったが、やがて自らが開発した天使たちに滅ぼされた。

しかし、人間の滅んだ第二地球星に、あらたな生命が出現する。
それが、天使には及ばないが天力を操る「裏天使」と、天力とは性質の異なる魔力を操る「魔天使」。
生殖能力を持つ彼らは数で天使を圧倒し、やがて王政国家を築くのだった。

それから、さらに500年。
主人公である朝倉民人（あさくらみんと）は、4年前に記憶をなくした裏天使。
彼は…続きを読む