驚かされ、素敵な余韻に浸る

同じあらすじでお話を書くという企画ものです。
このお話は構成が素晴らしい。

2回目のループから、「おや?」と思うと、それが叙述トリックであり、さらに物語の核をなしていくことが次へ、次へと深みを増しながら……その文構成の巧みさに目を見張りつつ、短いながら味わい深い物語自体の魅力に引き込まれていきます。

作中に登場する曲の使い方も工夫が凝らされています。

お話は、なんとも不思議な気持ちに包まれつつ、読み終えた時はとてもほっこりとした気持ちで満たされる。

おすすめです。