ぬくもり

情景描写と心理描写のバランスが絶妙で、サクッと読めます。
そして読んだ後に感じるのは、寒い冬に温かい紅茶を飲んでホッとする、あの気持ち。
今は夏だけど、急な雨に降られた時、なんか味のある場所で雨宿り出来た感じです。
もし、アナタの気持ちが少し張っていたりしたら、是非とも読んでみてください。
温かい気持ちで、また頑張れることをお約束します^^

片田舎で町工場を経営する父をもつ女性と、都会の大学で学ぶ夢をもつ男性の、いわゆる遠距離恋愛のお話です。

本当は彼と近くにいたかった。
彼と同じ大学に行こうと必死に頑張った。
けれども、予期せぬ事態でそれを諦めて離れ離れに……。

願いが叶えられなくなった女性でしたが、ある日、彼女のスマホに着信が入る。電話の主は遠く離れた場所にいる彼氏の男性。そして彼は「僕の『ぬくもり』はそこにある」と告げる。その意味とは……。

最後まで読み終えた時、「あぁ、『ぬくもり』ってそういう……」とうならされました。

本作品の『ぬくもり』の意味を知りたい方は、ぜひぜひ本文をお読みください！

世の遠距離恋愛モノって、
リアリズムが無いモノが多い気がしますが、

これは、そこら辺にありそうなのに、
だからこそ、リアルな遠距離恋愛が描かれてる様に思いました。

頑張れ、主人公！