第42話 地震が多い

 最近、本当に地震が多い。

 震度が1とか2ではニュースにならないから、テレビに出ないだけで、毎日、毎日3か所か4か所くらいは揺れている。


 マグニチュードが比較的大きい時もあるが、そう言うのに限って、深度60Kmとかあるいはもっと深いから、殆ど揺れてこないので、これまたニュースにもならない。


 5月には千葉でも地震があったりしたが、あのころは兎に角、トカラ列島とか、能登半島の珠洲とかの方が揺れまくっていた。そのあとに八丈島もだな。

 7月にも入ると、はっきりと傾向が変わって行く。

こんな所も揺れるのかっていう場所にも地震が発生していく。

日本全国に散らばって、揺れている感じだ。それこそ、北海道は根室の方から、南は宮古島のほうまで。

この傾向は、暫く続くのだが、9月に入るとまた、トカラ列島だ。

凄い回数で揺れている。


 しかし、そういった一部を除くと、はっきりとした傾向が表れ始める。

北海道の道東、道南。

東北地方でも、青森、岩手、宮城、福島のそれぞれ沖合。場合によっては海岸

そして、茨城県の海岸、そして沖合。

千葉県も外房といっても、茨城に近い方だ。

この辺りはあの東日本大震災の揺れ残りというか、破砕残り地域にはっきりとした集中が見られる。

それと相変わらず、宮城から福島の沖合だ。


 静岡県の駿河湾や神奈川県の相模湾と、伊豆に近い大島の方でも地震が起きているのは気になる。(普段、こんな所で地震は起きていない)

この辺りはフォッサマグナの地域の中心部分から、西端にあたる部分。

富士川の河口から糸魚川河口まで、まっすぐ日本列島を分断する、糸魚川ー静岡構造線がある場所の東側だ。

なぜか、そのすぐ西側では、長野県の山の中の方での地震を除き、海では地震がほぼ見られていない。

(なので、東海トラフが直ぐに単独で揺れる事はなさそうだ)


 あとは和歌山県と淡路島や徳島県との間の海や海岸辺り。

愛媛県と、宮崎県の間の豊後水道。

 ピンとくる人なら、和歌山の辺りと豊後水道のあたりで、ああ、南海トラフだなと気が付くと思う。

それ以外だと、長崎県のやや南の辺りとか、鹿児島県になる。大隅半島とか。奄美大島近海も含まれるのか。


 回数の多さでいえば、やはり東北方面。

気になるのは、茨城県の東海村の東側での近い地震。

あとは、やはり富士那須火山帯が動いているのか、大島とかの近海の地震。箱根も要注意か。噴火するなら、箱根の方が火山活動は活発に動いているので、こっちが先かもしれない。


 いきなり富士山の宝永火口が噴火! とかは無いとは思う。そうなるなら微振動などの前兆現象がありそうだ。


 とはいえ。

箱根にしろ、宝永火口にしろ、噴火すると神奈川から東京にかけての火山灰の被害がモロに出そうだ。(風向きの問題で、ほぼ日本海側からの風が、長野を抜けて、富士山の方に来て、そこから東に吹く。)

噴石被害より、こっちの方が遥かに長く後を引く。


 火山灰が降り積もれば、色んな被害が出る。

まず、携帯電話の中継基地局のアンテナに降り積もると、一気に性能が低下して、一度に処理できる本数が極端に低下する。

そうなれば携帯の連絡がパンク。輻輳が発生する。

水道局も大変だろう。取水している所で降り積もると、詰まる可能性がある。


 火山灰が屋根に積もって、雨でも降られると、おっそろしく重たいので、屋根が壊れる家屋が出始める。

道路に5ミリも積もれば、交通が簡単に麻痺するから物流が止まるのが怖い。

まずブレーキが利かなくなり始めるし、雨が降ると今度はやっかいな泥に変化する。四駆の車でないとたぶん、荷物も運べない。


 電車のレールにも積もるから、5ミリも積もれば電車も動けないのだ。

電柱の電線に積もり始めると、場合によっては架線が重さで切断されてしまう。

そして、これを集めて捨てるのも簡単ではない。

 捨てる場所をどこにするかとなる。

一番簡単なのは、大きな河原と海岸なのだが、漁業被害がーとかいいだすと、海岸に積むのも容易ではない。

それと神奈川の方は、大きな河が少ない。

下手に普通の細い川とかに投げ捨てると、皆が捨てる事で、川が詰まってしまう可能性すらある。


 まあ、火山噴火しないことを祈る。


 とりあえず、また防災用の飲料水、水道水を使って交換だ。

(地味な作業)

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日々の思う事 一縷(いちる) 望 @itirunonozomi

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