色々な感情を刺激してくれる

兼業の探偵というのは何人か思い浮かびますが(もちろんフィクション上で)、駄菓子屋との兼業をしている探偵というのは寡聞にして知りません。面白いアイデアですね。

最初、私は「駄菓子屋探偵」とのタイトルを見た時、てっきり優しいおじいちゃんかおばあちゃんが探偵なのだろうと思っていました。しかしそれは私の勝手な思い違いでした。どうも探偵は自信家の若い男性のようです。

そんな駄菓子探偵のメンタルのテンションは上下が激しく、またそれに文体が呼応するかのようにコミカルになったりシリアスになったりしています。全体を通して筆の勢いの強い作品であり、作者であるミステリー兎さんが楽しんで執筆されている姿が目に浮かぶようでした。

今後さらにキャラクターや彼らの住む町の様子が深掘りされていき、物語に立体感が出ることを期待しています。

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