概要
君と一緒に食べるご飯が、ずっと美味しいものであってほしい。
クラスでいじめを受けている女子中学生、四季。
弁当の中身を台無しにされ、ひとりで呆然としている彼女の元に現れたのは、同じクラスの大塚聡。
強がって孤独を選ぶ四季と彼は一緒に弁当を食べるようになるが、いじめはエスカレートし、止まらない。
それでも必死で耐える四季に、聡は彼女が食べたいものや飲みたいものを当てて分けてくれる。
理由が分からずにいると、彼は衝撃的な事実を伝えた。
―――俺、人の食べたいものがわかる超能力者なんだ。
学生の頃にどこかの児童文学の新人賞に応募した作品です。
ごはんをテーマにした小説が個人的に好きで今でも気に入っているので、ここに供養します。
弁当の中身を台無しにされ、ひとりで呆然としている彼女の元に現れたのは、同じクラスの大塚聡。
強がって孤独を選ぶ四季と彼は一緒に弁当を食べるようになるが、いじめはエスカレートし、止まらない。
それでも必死で耐える四季に、聡は彼女が食べたいものや飲みたいものを当てて分けてくれる。
理由が分からずにいると、彼は衝撃的な事実を伝えた。
―――俺、人の食べたいものがわかる超能力者なんだ。
学生の頃にどこかの児童文学の新人賞に応募した作品です。
ごはんをテーマにした小説が個人的に好きで今でも気に入っているので、ここに供養します。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!いじめから救ってくれたのは、ささいな超能力を持つ少年だった
中学生の中野四季は、クラスの中でいじめを受けていた。そしてある日、弁当の中に金魚の骸を入れられ、途方に暮れていたところをクラスメイトの大塚聡に救われる。それ以降、聡はいじめを受け続ける彼女へその都度「彼女がそのときいちばん食べたいもの」を差し出してくれるようになって。どうして、と訊いた四季に、彼は答えた。「——俺、超能力者なんだ」。
心の内に押し詰まる思いを文章で表現するのはとても難しいことですが、この作品のすごい点はまさにそこ。四季さんの思いがすばらしく、そして凄まじく濃やかに描き出されていることなのです。
いじめを受ける痛み、それでも助けを求められない心情、その先で聡くんからも…続きを読む