読者までもがとろけてしまいそうな、ぬくもりに包まれた甘い物語

実物と本質は必ずとも一致しない。
百万本のバラを贈ることもあれば、道端にあるような親しみと可愛げのある花を贈る事もあるように、
当人が質素主義であるかを問わず、プレゼントに付与された想いにこそ、価値が生じる。

「チョコなんていらない」というタイトルには、率直でありつつ、そういった慣習的でない、本質的な愛が隠し味となっている。

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