ふしだらになった覚えはないが、もう大人になって何年か経っている。「一行で言えば済むことを、二時間かけて伝えようとしたの?」「映画ってそういうもんじゃん」小説もそうかもしれないですね。性について。日本型契約慣行。メッセージ性のあるお話でした。深いです。
以前のテレビドラマで印象的なセリフがあった。「告白は子どものすること。大人の恋は誘惑するもの」実は自分はそのドラマは全く観ていないのだけど、セリフを聞いただけでも心に刻まれるくらいビビッドなものだった。一行で済むことを二時間かけて伝えるのが映画。一言で済む告白をある程度時間をかけて伝えるのが誘惑。この小説は直観お題作品。読者を誘惑する大人の小説だ。このレビューは単なる告白だ。この小説、好きだわ、と一行で伝えるだけ。レビューはそういうものだからしょうがないけど。直感と直観の違いに頭を悩ませたように、告白と誘惑の違いを感じてほしい。
身体を先に試したっていいじゃない。そう考える主人公に、親友はとある映画を見せ、「ウケる」と言って締めくくる。そして主人公は、ある出来事をきっかけに真理を直観した。主人公は、親友に語る。それを静かに聞いていた親友が放った一言が、レビュータイトルになります。一見あほらしい、すっ飛ばしてもいいじゃないか、と思う契約慣行を、彼女はどう感じとったのか。本当に、難しい話なのでは無いのだけど。あなたは、どう思いますか?
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