つい、猫であることを忘れさせられてしまった。

「猫ですの」と言われれば、猫なのでしょう。
「猫かわいがり」と言われるのは、猫に限らず、人間相手にも通じます。
でもって、猫と言われているにもかかわらず、猫であることを忘れて、つい、読んでしまいました。

あ、そうか、この語り部は、猫だったのだ!
そう気づくころには、物語も佳境に入っておりました。

ペットも家族と、よく言われます。
その本旨を、単に頭の中の知識としてでなく、肌身で感じさせてくれます。
そう、ここでは猫ですけれども、ペットとされる動物たちも、家族なのですね。
その家の人にとっても、その家に来られる客人にとっても。

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