冒険者(自由な人)の扱い

大抵の異世界系小説に出てくる冒険者の扱いについて気になっている点を挙げていく。


1. 冒険者の強さ

2. 冒険者の扱い

3. 冒険者の雇用

*順番は小さいものから疑問点が大きい


さて、冒険者の強さですが作品を読んでいるとおかしいなと思うことが多々あると思います。

冒険者強すぎませんか?

S~Fに冒険者を振り分けた際に、Sが強いのは当たり前と脳死で思っていませんか。

当たり前のようにSランク冒険者やAランク冒険者を書きますが、国や組織を支える騎士よりも強いものとして書いてはいませんか?

(ここでは騎士を国や組織といった体制派の武を支える部門の総称とする。)

騎士が弱い書かれ方をしていますが、どうやって国を治めているんでしょうか。

冒険者が暴れて誰がそれを抑えつけますか?罰しますか?

当たり前のように冒険者は冒険だけしていますが、冒険者が体制に歯向かった時だれがそれを抑えますか?


冒険者を弱く描けとは言いません。

そんなしょぼい物語は誰も望んでいません。

ですが、周りとの力量の差を意識しなくてはいけません。

一言述べるのであればこれにつきます。


『騎士はもっと強く描け』



次に、冒険者の扱いについて。

大抵の作品では冒険者をランク分けしており、Sを一番強くした場合はCランクぐらいで一人前としている作品が多くみられる。

では一人前とは何が基準なんでしょうか。

職業として成り立ち一般的な生活ができるレベルでしょうか?

それとも、人に認められるような功績を残すことでしょうか?


どちらも違いますね。


異世界小説で述べられるCランク冒険者というのはお財布が寂しくなるような書かれ方をすることもありますが、一日働けば(ダンジョンに潜る、獲物を狩る)庶民が1か月働く報酬を得られます。


また、Cランクが人に認められるかという観点から見ると、認められていないのではないでしょうか。

粗野な荒くれものという印象であったり、何故か駆け出しの新人のような書かれ方をし尊敬が得られるようなことはありません。


報酬と人物評についてある程度一致させてはいかがでしょうか。



最後は冒険者の雇用についてです。

1. 冒険者の強さ

2. 冒険者の扱い

上記で述べたように冒険者の描き方は世界観との乖離が見られます。

騎士<冒険者という構図が何故か出来上がってしまっているのであれば、体制派は冒険者を専属で雇って然るべきです。

倒した素材の大半を一時的にでも買い取っているのは体制派です。

それだけの金があるのであれば冒険者を直接雇う方が安くつくはずです。

しかし実際に書かれる冒険者というのはどこにも所属しないフリーな人々です。

一般的に考えれば直接雇用した方が安上がりなのに、雇用されている冒険者というのは物語にほとんど描かれず、さらに雇用しようと申し出ることもありません。

不思議ですね。



さて最後に個人的に考えるランク付けを置いておきます。

上から順に強いことにしましょう。


騎士(王家の近衛)>=最強格冒険者(Sランクとする)

騎士(王都を守る騎士)

騎士(貴族の近衛)

Aランク冒険者

騎士(地方の一般兵)

Bランク冒険者





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