日常をしっかりと描きつつ、そこに非日常を入れ込む難しさ

日常と非日常が混在し、徐々に日常が侵食されるような感覚の作品を読むと、筆者のバランス感覚に驚かされる事ってありますよね?

日常だけの作品なら淡々と情緒的な描写で日常を描けばいいし、非日常な作品なら日常をどんどんぶっ壊して崩壊させていけばいい。

だけど、その間を狙った作品ってバランス感覚が必要だと思うんです。

日常を淡々と描きつつ、そこに非日常を入れ込む。言葉で言うのは簡単だけど、さじ加減でシラけるし、笑えない。だから、フフッと笑わせて、どうなってしまうのか? と想像させるのは至難の技ですよね?

うぱ子さんの『借金3億抱えたウーパールーパー、地味系妄想OLの部屋で暴走中!』はバランス感覚がいいです。

もちろん、フフッと笑えて、先が気になる。

こういう日常と非日常を織り交ぜたような作品を書こうと思っている人は参考になると思いますよ。

おすすめです(●´ω`●)

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