共有できない愛の記録

タイトルからも感じ取れる強い主張性が、作内でも丹念に描かれている。

その強さの根源がどういったものなのか、少しずつ見えてきたとき、
読者は主人公の言う「赤くないハート」を思い浮かべることとなる。

指輪をはめることが愛を示すように、本作のような思いもまた、揺るぎない愛の証だと言えるだろう。