黒い愛を、形にして残したい

黒い愛、というとなにを想像しますか?

歪んだ愛を想起する人が多いかもしれませんが、この作品は純愛です。純愛なのに黒い愛。
記憶はどんどん薄れていきます。でも想いは消えることなく、あなたに向かってしまう。優しい思い出。思いやりある言葉。愛満ちた時間。
愛は目に見えるものではないけれど、形に残したい。記憶を慈しみながら、あなたを想い続けたい。
そんな主人公の思いが伝わってくる、切ないのにどこか優しい短編小説です。