第2話

突如為された女子部屋でのディープキス。

俺は茹でダコのよーに顔真っ赤になってたと

思われる。


ばばばば、罰ゲーム告白なのに。

俺、お前のこと好きな訳じゃねーのに。

エロエロなキスだった。は、激し過ぎる。

果敢に舌を絡めてくるあたり、や、ヤバい...。


俺は腰の力が抜けて、へなへなと床に膝を落とした。


「んっ....」


周りの女子をチラリと一瞥すると、

顔真っ赤にしてた。

中には、「ウソォ...」と両手を口元に当ててる

女もいた。

実は。俺が好意を寄せてる女はその中にいて、小柄な小動物系キャラでポニーテールがよく似合うミドリって女子だった。

華奢で可憐な感じがして、抱きしめたら

折れちゃうよーな、そんな守ってやりたくなる系の可愛い女子。中学に入学した時からずっと気になってて、でも、告白する勇気がなくて、

今のいままできてしまった。


そのミドリの前で。

俺は、高嶺の花の幼馴染とのディープキスを見られて、腰を抜かしかけた訳だから、

もう超絶大ピンチだった。

てか、林ユーコと同室だったなんて、

俺としたことが、把握ミスだった。


そもそも。好きな女の見てる前で、

罰ゲームとはいえ別の女に告白するなんて、

これ、ヤバいだろ。


俺がこのあと。現在、中3の俺が意を決して、



このディープキスのあと、ミドリに告白したとしても、


撃沈は免れないだろ...!


かなーり、濃厚なキスのあと。


ユーコは疲れたのか、俺の口元からぽってりとした柔らかい唇を離してくれた。


ふぅ...


そんな心の声が、思わず口元から漏れた。


俺は言いかけてた言葉を繰り返すべく

言葉を続けよーとした時だ。


ユーコが余計なことを言ってみせた。


「シンジったら、キス滅茶苦茶上手いね...」


「私、凄い感じちゃった...」


おいおい、何だこの、エロ漫画みたいな流れは...


始まりはただの、罰ゲーム告白なんだからなっ!


か、勘違いすんなよっ...!

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