第4話
「ま、ま、まさか、ぶ、ブラを外す気なのか!?」
「あったり前でしょ!なんのために、
パジャマのボタンを全部外したと思ってんのよ!!」
「や、やめろ....早まるな」
「何言ってんの!あんたがノープラが好きだって言ったんでしょ!俺好みの女になって欲しいんでしょ!?」
「オッケー!手ブラ上等よ!」
「あああ....」
俺が慌てふためいていると、思わぬ、邪魔、いや、救世主が現れた。
救世主でもあり、現れちゃいけない人物でもあった。
鬼の山田。
俺のクラス担任だった。
滅茶苦茶がたいのいい男の先生。
50代後半の柔道部顧問。
俺は一気に首根っこを掴まれ、
林ユーコの目の前から2メートルほども遠ざかった。
「消灯時間だぞ、何やってる!」
と怒鳴られた。
「あ、えーっと...」
「林!お前もだ!はやく部屋に戻りなさい!パジャマ?の前を開けて
何やってる!ハレンチ極まりないぞ!」
「はーい」
テヘペロのユーコ。くるりと向きを変えて
女子部屋のドアノブにおとなしく手をかけてた。
鬼の山田は女子には甘い。
その逆で。
男には超絶厳しい。
ゴチン...!!
「....ってえ!!」
最早、体罰じゃね?って位、
俺は怒りの鉄拳げんこつを頭に喰らった。
手ブラで理性崩壊の危機は過ぎ去ったが、
俺の頭は激痛で崩壊寸前だった。
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