繧ッ繝ゥ繝悶ワ繧ヲ繧ケ

 流行りのアプリをモチーフに展開する怪談。文中の文字化け箇所を復元サイトにかけるとちゃんと出てくる凝ったつくり。
 
 ギミックの部分にこだわりを感じる反面、話としてはよくある死者の呪いで、若干の物足りなさを覚えるというのが正直なところ。

 繧ソ繧ア繝輔ΑがAのみならずMや語り手を含む「全員」を呪うほどの憎悪が見えずらい(読めてないだけかもしれず、そこはすみません)部分を語り手の自覚のなさとして示しているならば不都合はないが、そうしてしまうと奥行きの持たせ方が難しくなる。何もないのかもしれないが繧ソ繧ア繝輔Αと語り手のエピソードにもう少し描写があってもいいのかなと。
 
 謎の来訪者が名前を伏せて(ここが意図的にかはわからない)登場し、正体を解明することで題名の意味するところへ繋がると語り手の恐怖心の表れとして音量が上がる(呪いの増幅)流れが良いと思った。