概要
大坂夏の陣で大活躍した豊臣側の明石掃部全登の波乱万丈の半生!!
山の峠で休んでいる者たちがいた。明石掃部頭全登(あかし かもんのかみ たけのり)と犬山左衛門利家(いぬやま さえもん としひこ)である。掃部は、豊臣家の大名宇喜多秀家の家老であった。左衛門は、明石家随一の忠義者で武勇に秀でていた。二人ともキリスト教信者である。二人は、慶長五年(一六〇〇)の関ヶ原の戦いで、徳川方と戦い、凄まじい戦いぶりで知られていた。関ヶ原の戦いで敗れた後、故郷の備前に戻るが、そこで掃部の妻おこうが病死する。長崎で葬儀を行った後、旧知の筑前の大名黒田長政から家臣にしてもらう。掃部たちは筑前秋月に住み、平穏な暮らしをしていた。
しかし、慶長十六年(一六一一)、掃部は長政に召し放ちされた。理由は、この年から徳川幕府の吉利支丹弾圧が厳しなり、長政が掃部を厄介者に感じたからである。
しかし、慶長十六年(一六一一)、掃部は長政に召し放ちされた。理由は、この年から徳川幕府の吉利支丹弾圧が厳しなり、長政が掃部を厄介者に感じたからである。
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