希望という名の果実。蜜を滴らせて、互いの傷を癒やす

初めに書くと、この物語。本当に冒頭が辛いことで溢れていて。
読みながら、苦しくなってしまいます。

格差がある社会。
貴族と平民。
望まれない子。
渇望する愛情。
歪んだ支配。
純愛をお嬢様に捧げる少年。
文字通り、命そのものを捧げる覚悟で。
少年は行動を起こす。

ここにはチートもファンタジーもなくて。
残酷で冷酷な現実が嘲笑うけれど。

絶望しながら、諦めながら、
それでも。
生きる希望を教えてくれたお嬢様のために
少年は無我夢中で、行動を起こす。


物語はまだ途中。
希望という名の果実。蜜が滴らせて、互いの傷を癒やす
そう言うには、お互いが傷つき過ぎているけれど。

二人が幸せになって欲しいと説に願ってしまう。

せめて
「少年は、見知らぬ屋敷で目を覚ます」
まで読んで欲しい。

読みながら、胸が引き裂かれそうになっても。
追いかけて欲しい。

このシーンに到達した時、安堵したと同時に
この二人がもっと幸せになって欲しいと
思ってしまうはずだから。

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