檻の中の夢を虐待した。それでもわたしは歌うのをやめない。

この作品のタグは

『檻』『夢』『虐待』『歌』

です。
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誰もが一度は将来の夢を見ます。
でも、誰もが叶えられるわけではない。
叶えた人たちがテレビに映っている。叶えられなかった人たちがそれを見ている。
なんて皮肉なのだろう。
でも、皮肉でもなんでも、見なければ死んでしまうから。傷付きながら、毎日を繰り返すのでしょう。
地獄のような平凡の中で、もがき苦しみながら冷えたオムライスを食べる。

優先順位だけは、ギリギリのところで間違えないでいるのが、生きている証拠だ。


——実はこの作品は、もともと別の短編集に収録されていたのですが、私が「この作品素敵なのでカクコンに出してください!」と無茶なお願いして取り出して頂いたものなんです。
こんな非常識なお願い、普通しません。作品は作者のものだから。わかってます。それでも私がお願いせずにはいられなかったんです。読めばわかります。
どうかこの作品が、日の当たる場所へ行きますようにと願っております。

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