傷を負ってもなお、再び戦地へ赴けるように――

勇者ギルドから戦力外通告を受け追放された回復術士・エイダが、戦争の最前線より「衛生兵」の概念を築いていく物語。五体満足を見込めるほどの治癒はもちろん素晴らしいが、戦地では命を素早く繋ぎ止める応急手当こそが不可欠だと教えられる。
エイダは幼い頃から禁書をも読み漁り医学知識を蓄えてきたが、その必要性が周囲に認められるまでの道のりは険しいものだった。それでも彼女らの奮闘により状況は少しずつ改善へと向かっていき……

十九世紀を思わせる戦場風景の中で、世界初の衛生兵である少女の長い戦いを描いた一作。
見どころが多くて面白かったです。

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