二次元世界に展開された物語は、とある力を介して時を進め又戻る。
二次元世界に現れた存在は、とある力を介して時を得て動き出す。また、立体的な存在を得ることもある。
すなわち。二次元世界が三次元的存在の介入を受けると、もしくは三次元的存在の介入を促すことで、彼らは三次元的な存在を獲得するのだ。
ならば、三次元的な存在は?
どうしたら、更なる多次元的存在を獲得し得るだろう?
そんな、存在という我々にとって至極の思索を案内してくれる名作です。迷いながら思索を繰り返すことこそが、とある力を見出だす鍵なのかもしれませんね?
お楽しみください。高次の探求を。
オススメです!
こちらは作者の創作論・SF観などをのぞくエッセイ…のはずなのですが、知らぬ間に不思議な狸さんに導かれ、次元の狭間を飛び越えてしまったようです。
言葉がぽんぽん姿を変えて、世にも奇妙なトリックアートへ。『アリス』の世界を彷彿とさせる言葉遊びは、壮大な宇宙の彼方をも面白おかしく転がし続けるのです。
すっかり作者の術中にハマってしまいました。この、あまりに独特すぎるエッセイ、いったんハマると抜け出せなくなります。
まだまだ作者の言葉の海に溺れていたい。完結がとても残念なくらい、楽しいひとときを過ごせました。ありがとうございました!