全人類読んでくれ…………
多くを語ることはしたくない。ただ溺れるように読み、喪に服すように余韻に浸ればいい。言葉のつらなりは美しい。贅を尽くした、と言っても構わないだろう。けれどここに余計な煌びやかさはない。あくまでひそ…続きを読む
しんと静まり返った月夜に、主人公はひとり荷車を押して山道をゆきます。古風な木桶には、まるまった双子の姉の体がおさまっています。冷たくなった彼女は、主人公の想い人でした。とても幻想的で、綺麗で…続きを読む
この小説は、一人称で、すべてがモノローグ。冷たく言えば、死人に口なし。しかし、かの人はそんな冷たい言葉で表される人ではなかった。葬る人が、葬りたいものは、何だったのでしょう。それを月が見…続きを読む
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