概要
パン屋の優しくも悲しい日常の謎。5分で読めます。
毎週土曜日の朝にパン屋に来る男性。この男性はパンを舐めるように見るだけでパンは買わずに店を去ります。男性はなぜこんなことをしているのでしょうか。そんな話です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その人がパンを買わない理由。
主人公は祖父母の代から続いているパン屋で、毎日働いている。そのパン屋に、いつもパンを買わない男がやってくる。男は髪はぼさぼさで猫背。おまけに絆創膏だらけの指で、けして衛生的に見えない。そんな男は、上下二段になっているパンの、下の段のパンだけを、舐めるように見て帰る。絶対に買わない。主人公はこの男を警戒し、不気味がっていた。
一方、このパン屋にはかわいい常連がいた。幼い男の子と女の子だ。御遣いにはまだ早いと思われるこの子たちは、決まって同じ種類のパン二つと、毎回違ったパン一つを買っていく。同じ種類のパンの内、買っていくのは辛いカレーパンだ。大人でも辛いカレーパンは、親が食べるのだろうか。主…続きを読む