壮大なストーリーと青春のきらめき

主人公レーキの物語が、幼少時から丹念に綴られています。
幼少期が悲惨なため最初は取っつきにくいですが、だんだん引き込まれていきます。
現在、物語の大半を占める天法院での修業時代は、学生生活が活き活きと描かれ、とうにその時代を通り過ぎた私の目にもきらきらと眩しく映りました。個性的な人物もふんだんに登場し、今後の伏線となっていくようで期待が膨らみます。
アカンサス・マーロン師、セクールス先生の二人の師匠が魅力的で、特にマーロン師から旧友コッパーへの手紙は、マーロン師のキャラクターが凝縮されたようで胸を打ちます。
学園ものとして面白いので、そこだけ見れば星三つですが、今後は呪いや魔人との対決を描いたものに変化していくのでしょう。
クライマックスにまだ至っていないことを考慮して、星二つとさせていただきました。

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