概要
売買、セイシュン。
キヨハル率いる青春売買業『Brew Blossom』は空前の繁忙期を迎えていた。COVID19不況のせいなのか、外出自粛の影響か、はたまた夢のない時代のせいなのか。
個人で細々と食いつなぐために始めたはずなのに、なんでこんな事になったんだろうか。
嘆いていても日は進む。売り手は増えるし買取価格は上昇中。社員も増えたし動かねば。
キヨハルは、今日も青春を買い取り、青春を売りつける。
個人で細々と食いつなぐために始めたはずなのに、なんでこんな事になったんだろうか。
嘆いていても日は進む。売り手は増えるし買取価格は上昇中。社員も増えたし動かねば。
キヨハルは、今日も青春を買い取り、青春を売りつける。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!手放して初めて理解できるのかもしれない。それが青春だったのかな……って
この物語の舞台は、『青春』が売買できる世界。
未知の感染症が猛威を振るい、立ち行かなくなった人々が、自分の青春を切り売りし、社会を生き抜いているのだ。
そんな世界で、立ち居振る舞う、物語の主人公たちは、今日も、『青春』を売りたい人のもとへと馳せ参じていた。そこで、説明をして、了承を経て、買い取ってくるのだ。
本来は『青春』そのものに価値があるのに、この世界は、『青春』につけられた価値に価値を求めているのだろう。
売る側は、若い故に、その素敵な本来の価値に気づけない……。
買う側は、その価値に対価を払ってでも、その時を取り戻したい……。
需要と供給が合致しているところは、な…続きを読む