古典的でありつつ、現代に根ざした名探偵像

現代において「名探偵」は架空の存在であり、売れない職業であるという点を、自然な形でカバーしており、展開や謎の出現も受け入れやすくなっている。

トリックに関しても、単なる答え合わせではなく、しっかりと物語として意味を付与しており、別の事件記録も読んでみたくなる。
タイトルにある、どこか飄々としたようなフレーズも、見事に作風とマッチしている。

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