非常に壮大な歴史絵巻の一節であり、その機械……と、表現して良いのか不明瞭だが……を彩る愛憎が極彩色を放つ。 最後の一節は読者の心理に針を刺すがごとき締めくくりであり、まさに作者が本作で一番訴えたいことではないだろうか。
皆様今日は。昭和世代のおっさんです。 ファンとして(※以下、敬称略) 小説・エッセイなら京極夏彦、司馬遼太郎、田中芳樹、澁澤龍彦。 漫画なら荒木…
ボルヘスを思わせる作品だと感じました。「ふいご」に関する文献を読んでいるような気分になりました。歴史が変わるごとに「ふいご」の使い方、その社会において位置づけられる意味が変わっていく。その点で…続きを読む
「空に龍の屍」この始まりからまず、美しいけれど何か悲劇的なものを感じずにはいられません。そこには凄まじい歴史が存在し、帝王が狂うほど愛した美姫の歪んだ願望「花嫁のふいご」に由来するのです。…続きを読む
この物語をなんと説明したものか。たった一万文字の中に無辺の世界が広がっていて、私の拙い解説など無用ではないかと思えてくる。しかし未読の諸氏を啓蒙するため、なんとか言葉を絞りつくしてみよう。 これ…続きを読む
もっと見る