概要
死んでもいいほどのエゴってなに? あなたが逝った湖畔でわたしは唄う
自称・写真家の知り合いが亡くなった。
吹雪の夜明け、毎日撮影ポイントにしていた場所で見つかった。
彼の作品は死してもなお世に出ることはない。
でも夢破れ、家業の手伝いで鬱々とすごしていた『ハコ』を突き動かす。
彼が死したそこで、ハコはカメラを置いて動画の配信を始める。
名もなき朝の唄を、毎日届ける。
死んでもいいほどほしいもの、それはなんだろう。
北海道、道南 七飯町にある大沼国定公園 駒ヶ岳を臨む湖沼でのお話
※カクヨムWeb小説短編賞2020の中間選考通過している状態になっていますが、連作長編となったことで『最終選考辞退』を伝えています。運営様からの回答も『辞退受理』となっております。
吹雪の夜明け、毎日撮影ポイントにしていた場所で見つかった。
彼の作品は死してもなお世に出ることはない。
でも夢破れ、家業の手伝いで鬱々とすごしていた『ハコ』を突き動かす。
彼が死したそこで、ハコはカメラを置いて動画の配信を始める。
名もなき朝の唄を、毎日届ける。
死んでもいいほどほしいもの、それはなんだろう。
北海道、道南 七飯町にある大沼国定公園 駒ヶ岳を臨む湖沼でのお話
※カクヨムWeb小説短編賞2020の中間選考通過している状態になっていますが、連作長編となったことで『最終選考辞退』を伝えています。運営様からの回答も『辞退受理』となっております。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!誰もが一度は立ち止まる人生の分岐点。その先に見えるものとは?
作者さまの作品の中では珍しく恋愛要素が薄く、代わりに人生のドラマに重きを置いた作品です。
こちらの作品、非常に紹介が難しいです。なぜなら、こちらの作品は、何の先入観もなく今の読み手の立ち位置で素直に受け止めて欲しいからです。
極めて簡単にポイントを紹介しますと、何らかの創作をする場合、その価値を決めるのは何か?ということです。その問いかけに、人生の分岐点を上手く重ねて書いてありますので、人によって感想が変わると思います。それこそが、こちらの作品の魅力だと思います。
私自身は、グッとくるドラマに感じました。名もなき写真家の作品は、本当に名もなき作品なのか? その答えは、煩雑な手続きをして…続きを読む - ★★★ Excellent!!!醜くも美しいもの
普段の生活において、これはエゴだと認識することは少ないと思われる。
エゴとは自己や自我といった意味で、頻繁に使うとすれば利己主義――エゴイズムや利己主義者――エゴイストとして使うくらいだろうか。
本作の主人公と彼女の上司ともいえる亡くなった男は、そういう意味ではエゴイストなのである。
「プロになる」という夢を追いかけ、破れた二人は、主人公の実家で出会うこによって交流が始まる。
そして起こった、彼の突然の死。
何を思い写真を撮っていたのかと、彼が撮り溜めた写真や動画を見て、主人公は思いを馳せる。
写真と歌というそれぞれの夢に違いはあれど、その根底にあったのはエゴ。
人によっては醜く、そし…続きを読む