最終章 2つのりんご

リンゴの家に、お父さん富士太が引っ越してきてもう3か月になる。

リンゴは、なぜ自分が偽物だと思っていた理由が分かった気がした、

姉弟と一緒じゃなかったから、なんとなく寂しかったのだと思う、

心に穴が開いたような気持ちだった、それを、自分は偽物だと、勘違いしたのだろう、なんてめんどくさい心だ、

富士太と一緒だとその穴がふさがったような気が

一緒に過ごせなかったからか、

父や富士太と過ごす時間は、かけがえのない時間だった、

父はそれを察してか日曜日に遊園地につれていってくれた

家族で遊園地に行くことが、こんなに楽しいとは、思っていなかった

休日はいつも家族で遊んでいる

特に姉として富士太とあそぶ時間は、とても、楽しかった

「もーいーかい」

「「まーだだよ」」

「1 2 3 4・・・・」

今は、父に鬼をやってもらって庭でかくれんぼをしていた。

「姉さん姉さん、こことかどうかな」

「えーそこじゃ、すぐ見つかるよー」

「もーいーかい」

「「まーだだよ」」

「うふふ」

「あはははは」



リンゴは、この幸せが、永遠に続くよう願った



今なら、自分が本物だと思える

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