番外編 富士太目線

僕は富士太

いつもは栃木県宇都宮市に住んでいるが

今は生き別れた母と姉を探しに父と新宿のホテルに泊まっている

三日間の予約だ

最終日には、母と姉に会うらしいが、先に会ってみたくなって

新宿駅の周りを歩いている

「やっぱり会えないか」

と思っていたら

前を歩いていたの少女のカバンから財布が落ちた

すぐ拾い上げて追いかけたが少女駅に入ってしまった

僕もすぐ追いかけた

が、見つからないし、ナニコレ人多い、きょろきょろしていると

券売機の前で、あたふたしているのを見つけた

近づいて声をかけた

「あの、すみません、これ落としましたよ」

少女が振り返ったが、すごい猫背だ

と思っていたが

「ありがとうございます」

と、顔をあげた

僕と同じ顔だった

「君は・・・」

僕の姉さんなの?と聞こうと思ったが、固まってしまった

「あのっ」

あ、はっとした

そしたら、僕の手から財布を奪うように取り

「ごめんなさい」

え、普通ありがとうじゃないの?

知らない人が話しかけたら怖いよね

いや、顔は見慣れt同じ顔の方が怖いか

なんて頭がぐるぐるするが

「ちょっとまってよ」

追いかけなきゃ、って足、早いな姉さん引きこもりって聞いてたのに

しょうがないので近くの公園に入ってベンチに座った

そして、1枚しかない家族写真を取り出して

写真を見たら気持ちが抑えられなくなって、気づけばこんな事を

つぶやいていた

「やっと見つけたのに、姉さん」

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