5章 お父さんと弟
今日は、お父さんとお父さんに引き取られた弟と会う日だ、
リンゴは、あの日の食卓で、母から父と別れた理由を聞いた、だって、嫌いで別れたなら今更会う事はないと思ったからだ
母は
「うちの1族は、名家といったとこかな、私は
リンゴの父親と駆け落ち状態で結婚したの、私の父母、リンゴのおばあちゃんとおじいちゃんが、結婚を許してくれなくて、私は幸せだった、もちろん今も幸せよ、だってね」
リンゴは
「お母さん、続きを」
「ああそうね、でもね、リンゴと富士太を生んでしばらくしたとき、どこから聞きつけたのか両親が来たの、そして、無理やり引き離された、女系の1族だったから、あなた、リンゴが、後継ぎとして、でも、私はリンゴを連れて一族を出たの」
「それで?再婚の理由は」
「あなたは、祖父母を知らないでしょう、実はね、先月亡くなったの、交通事故で、それで、もう邪魔する人はいないから、ねえ、今度、会ってみない?」
お父さんと弟は、父の地元、栃木に住んでるらしい、リンゴは母といっしょに、近所のレストランでまちあわせをしていた、ファミレスだった、
「お父さんって、どんな人なの?」
「素敵でかっこいい人よ、久しぶりに会うから、少し緊張するわ、リンゴは、お父さんといえども知らない人だから、緊張するでしょう」
「うん」
「あっ来たよ」
席に来たのは、確かに素敵で、格好のいい男の人だった優しそうだ、そして、
横の男の子にも目をやった
リンゴは驚愕した、隣の男の子は、よく知っている顔だった
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