2章あなたは
リンゴは、散歩の途中どこに行くか考えていた、
原宿に行くか、いや、人が多すぎる会ってはいけない人にあっていけない人に会ってしまうかも、いや逆に人が多いから、目が合うことはないかもしれない、
なんてことを考えながら、電車に乗ろうと駅に向かって歩いていた
竹下通りにするかな、と思ってなんとなくカバンに手をやり、なんとなく漁った、
「あ、キャンディーだ、ラッキー」
カバンには、いつだか母がくれた,好物のミルクキャンディーがあった、ありがたいなと思いながら、包装紙に目をやる日付を見て大丈夫だなと確認したあとに、包装紙をびりびり破く、キャンディーをくちに放り込み
キャンディーを口の中でころころ転がしながら歩いて行った
駅に着いたので、原宿行きの電車の切符を買おうとカバンに手を入れたが、
おかしいなぜ開けていないのに手を入れられる本当におかしいと、目をやると、
開いていたいや、閉め忘れていた、そして
「お財布がない、落としちゃったかな」
大変だ、と思ったが、多分もう無理かなとも、思っていた、ここは東京だ落ちている財布を届ける人などいないだろう
「あの、すみません、これ落としましたよ」
後ろから声がして振り返ると男の子がいた、猫背なので、男物の靴がみえた
そして、私の財布を持っていた、わざわざおいかけて届けに来てくれたのだろうか
「ありがとうございます」
と、顔をあげたとき、私は、失敗した、と思ったそこには、
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