『秀吉豊臣のすべらない話』すべると打ち首獄門やて。

作者 かなたろー

73

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★★★ Excellent!!!

一見、ゆるゆるのふわふわに見えます。
主人公のソロリちゃんはゆるーい関西弁の天然さん。
同じ言葉を繰り返すのが、大変可愛く思えます。
彼女の語り口で有名な歴史上のあの人たちが、お笑い芸人さんに見えてしまいます。

ただし、その描写は様々な下地となる深い知識が支えています。
歴史そのものだったり、人物たちの生い立ちであったり、現代のお笑いだったり、アイドルだったり。

重苦しい話なはずなのに、かるーくふんわり楽しく見せるテクニックには脱帽です。

こいつは読んだ方がいい!
そう断言できるお話です。

★★★ Excellent!!!

最後まで読んで「本当は怖い話だった」とガタガタしましたが、物語の大半を占める「すべらない話」パートではテンポが独特で、読んでいて不思議な気分になります。
ギャグ小説の肝はテンポ・間合いだと思いますが、主人公であるソロリちゃんがまずそれを崩していて、それがいい具合に場を和らげ、笑いを呼び起こします。
そして、戦国知識があれば「こ、ここまで調べてあることを湯水の如く贅沢にざばざば、背景程度に書き流してる……」とビビりチラします。

めっちゃ怖い。かなたろーさん、ほんま怖い。
幕間が本当にガタガタする……。

登場人物もテレビでよく見る人物に当てはめて描写されているので、文を読んでいるだけでもうばっちり音声付きの映像で脳内で再生されていきます。

一話読み終えたらまた一話、と思わず読んでしまう不思議な魅力が詰まったお話でした。
この不思議さ、是非体験してみてください。


★★★ Excellent!!!

はんなりした関西弁の、的外れというか、すれ違ったり、いつの間にか空中に立ち消えてしまたりするようなやり取りをいくらも読み進まないうちに、時間の歩み方が突然遅くなって行くのをはっきり感じました。ナンセンス極まりないおバカなのですが、押し付けがましさや、騒がしさがなく、お気が向きましたらお立ち寄り下さいというような雰囲気に癒されます。何かに赦されていく自分を感じました。途中、音楽や絵のURLの挿入されているのも楽しく、書法も小憎らしくて、何より天然で良い子のソロリちゃんが可愛くて気に入りました。戦国史愛好家や落語好きにもお勧めしたい、おとぼけ味の脱力系おバカ超大作です。

★★★ Excellent!!!

この物語は、戦国時代にタイムスリップしたアイドルのソロリちゃんが主人公。
「滑ったら死罪」という枷がある中で、武将たちの前で話をさせられます。
戦国武将なのに、お笑い芸人さんのように親しみがわく個性的なキャラクターたち。
緊迫した場面のはずなのに、天然なソロリちゃんの冷静なツッコミが可笑しくて、ついクスッと笑ってしまいます。
バナナがどんな物かをソロリちゃんに説明させるシーンで吹きました。
ソロリちゃんや武将たちのキャラクターが立っているので、歴史モノですがサクサク読めてクスッと楽しめます。アイドルと戦国武将のお笑いコントをぜひご覧あれ!。

★★★ Excellent!!!

歴史小説なのに、とても軽い感じで読めます。
主人公の未来からやってきたアイドル、ソロリちゃんのバカっぽさも出ている楽しい文体が好きです。
あと、登場キャラクターに実際のお笑い芸人さんの特徴がかぶるキャラクターがいたりして顔や仕草が頭に浮かんで楽しく読めます。
続きも楽しみです!

★★ Very Good!!

戦国武将を前にして「滑ったら死罪な」という条件で話をさせられる。
危機的状況のはずなのに、知識が足りてない(本人的には「頭良くないので」)せいで、そこに気づいて無いことと、持ち前の善性で綱渡りを切り抜け、死罪を申し付けられずに進んでいく。
そのギリギリ感が面白いです。

あと、当時の価値観と今の価値観のギャップ?みたいなものもネタに取り入れられており、そこも読みどころです。