第9回新潟日報文学賞受賞(本名で受賞), 第34回北日本文学賞宮本輝選奨受賞(本名で受賞), 第20回ゆきのまち幻想文学賞入賞(筆名で受賞), 第27回ゆきの…
主人公のコンプレックス、劣等感。どれも、覚えがある感情だからこそ。最後の一文に、胸が掴まれました。誰も救われない、ぞっとする、けれど悲しい話でした。
遺書をテーマに扱っているからと言って、読むことを躊躇うことなかれ。本作は自殺という重いテーマを扱いながら、必要以上に悲壮感を煽ったり、沈鬱にしたりすることをしない。むしろ、その精緻な文体には美し…続きを読む
とても短い短編集ですが、最後の最後で心臓止まるほどどっきりする一文があります。でもそれは、それだけ見るとあまり衝撃的ではありません。その一文を衝撃的にするためにすべての物語があるのです。…続きを読む
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