季節が巡っても、いつもそこに咲き続ける桜。ずっとそばにある、大切なもの

中学三年生、「櫻子」こと「さくら」が学校で出会う、数々の不思議な出来事。
いつの間にかそばにいた、「美桜」こと「ミオ」という名の友達とともに。
さくらの日常に、「学校の七不思議を解き明かす」という、ちょっと怖いような、でもちょっとワクワクするような使命(?)が訪れます。

春夏秋冬、季節が廻り。
さくらとミオが出逢う不思議な体験、ちょっとオカルトのような人たちは、どこか滑稽で、優しくて、何故だかちっとも怖くない。
ひとつひとつの出逢いが、さくら自身と深くつながっている、ということにも気づかずに。
そして迎える、最後の冬。七不思議の秘密が、少しずつ解き明かされていきます。

作品全体を通して流れる温かな風は、いつも桜の花弁を乗せて。
さくらとミオ、周りの人たちに、いつも温かな春の風を届けます。
女子中学生の友情、心のもつれ、勇気、仲直り。
そしてまた続いていくつながり。
読者の心にも、ほっと優しい桜の花を届けてくれる、素敵な青春ダイアリーです。

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