そのまま本にして大切に本棚にしまっておきたくなる物語

平凡な町に住む、人間関係のちょっと苦手な女子中学生が主人公。それぞれの季節を追い、学校の七不思議的伝説とも交差し、物語は進行していきます。
読んでいるうち、思春期の頃、こうだったな……というノスタルジーを超えて、今その場に思春期の等身大の自分がいるような錯覚をおぼえてしまいます。桜の花、夏の日差し、にわか雨等それぞれの季節の空気が肌に伝わってくるような描き方が半端ないです。
そのまま本にして大切に本棚にしまっておきたくなるような物語。連載中ですが、いつも更新が楽しみです。

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