この短編でもそのことが証明されました。ありがとうございます。
お姉さんはほろ酔い気分。少年は訳あり受験生。そんなふたりが出会い、逃避行へ――。ああ言えばこう言う二人だけど、それが妙に心地よく、何のストレスもなく最後まで読めてしまいます。二人が抱える悩みが、たった一日の逃避行へと誘うのですが、読んだ後の爽快感はスッキリです。この物語には、たくさんのパワーワードが出てきます。それでも、この季節にピッタリの作品。二人の悩みに共感する人も多いハズ。一読の価値アリです!
列車に偶然乗り合わせた同士が、ひょんな事から謎の逃避行に……。そんな展開からして面白いのですが、とにかく二人の会話が面白い。二人の行く先の海辺の町の様子もなんだかリアルで旅気分。そして最後に「え!?」というオチあり、納得あり、胸のすくような爽快感味わえます。連休明けの憂鬱な仕事初めの月曜の朝等にうってつけのお話です。