想像もできないくらいの巨大ロボが殴り合う。
それが本作の持つ最大の魅力であるスケール感です。大迫力の巨大ロボ戦はその無骨さを前面に押し出していて、これぞロボ小説という魅力に満ち溢れています。
一方で小型ロボ戦ではキャラクターたちの掛け合いと集団戦に焦点が当てられており、その対比でメリハリが効いているのが巧い。
そしてこれを縦軸とするなら、横軸には奥行きのあるシナリオが用意されています。ただの異世界転移かと思いきや、徐々に明かされていく真実のスケール感たるや!
この超スケールの物語がどういう結末を迎えるのか。ぜひその目でお確かめください!!
めでたしめでたし――
私たちはそんな結びの言葉とともに、何度となくお伽噺を耳にしてきました
たとえば幼いころ寝物語に。
たとえば心がくすんだとき、勇気をもらうために。
この小説は、そんなお伽噺と同じ物語です。
神々が全てを決定するのではなく、ひとが命と魂を燃やして、全身全霊で生き抜いて、その先にある輝く尊いなにかを勝ち取る物語です。
――奇跡。
あるいは、そう呼べるものを。
――希望。
もしくは、燦然とした、だけれど泥臭く、生きることに直結するものを。
とかく私が言いたいのは、
――めでたしめでたし
攻城大陸は、きっとそんな結びの言葉がふさわしい、素敵な物語であると、そういうことです。
カクヨムは各種Web小説サイトの中でも、ロボットを主題とした作品に定評がある。運営側自身が、多くのロボノベル作者を「ロボの人たち」と呼び、古くから注目し成長を促してくれたのだ。
カクヨム読むなら、ロボを読め!
ロボットと言っても、ガンダムやゲッターロボみたいなものから、ドラえもんや鉄腕アトムみたいなのまで千差万別だ。あなたがこれぞロボ!と思うものが、あなたの最高のロボ小説です。
だが、先入観やこだわりを捨てて、まずはこの作品を読んでほしい。
ロボットモノは小説媒体に向かないとか、斜陽のジャンルだとか、一部のマニアだけの縮小再生産が繰り返される閉鎖世界だとか…そういう理屈はいい。いらない。
読めばわかる、これぞ「ザ・ロボットノベル」だ!
激動のドラマと迫力のダイナミズム、是非楽しんでほしい!