女子漢、鬼頭神無――その拳にて、少女の心の壁を砕けるか

「そういえば、異世界からの転生者だったっけ……?」と自問したくなるぐらい、「こっちの世界」に馴染み過ぎな女子にして、漢(おとこ)――女子漢、鬼頭神無。
それは好漢といっても過言でもないくらい、豪快にして明快な女子である。

そんな彼女が天使の悪戯か、悪魔の仕業か、とある少女の心の壁(物理)に挑む。
果たして、彼女の拳(これも物理)は、その壁を砕けるか――。


……この「(物理)」が比喩でないところが、作者様の設定の妙としか言いようがありません。
心の壁に挑むまでの経緯も、笑いつつも引き込まれてしまいます。

面白くて、パワフル。これに尽きます。ぜひぜひ、ご一読を。

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