仮想未来で遊びましょう

世界は、主観的に滅びました。
閉鎖空間に、最後に生き残った人たちのため、主人公と友人はVR装置を改造します。
娯楽映像を提供するだけだったそれは、ついに膨大なデータから時間経過をシミュレーション、仮想未来を創造することが可能になります。
もう存在しない美しい世界の今とこれから、もういない家族や恋人との今とこれから……それは何よりの慰めでしょう。
ですが「記憶の連続性」をどうするかで、二人の意見が分かれます。
現実を現実として認識したまま仮想未来を楽しむか、現実を忘れて一時の仮想未来に身をゆだねるか。
主人公と一緒に、心の迷路で遊んでください。