概要
一話読みきりです。
こういうのもありということでご容赦ください。
すきま時間にでもどうぞ。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!読み終わった後、にゃあにゃあ言いたくなるにゃ!
暖かいラジエーターに寝そべりながら、窓の外を見る猫さん。どんなものが見えるのでしょう?
しかしこの猫さん、口が悪い。
「媚は売りたくねえ」
「分からねえ」
「驚かせやがって」
「やめてくんねえかな」
「おっといけねえ」
時代劇風口調です。男らしい猫さんなのでしょうか?スマホの待ち受け画面にされるのも嫌がります。
あなたの飼っている猫も、写真をパシャパシャ撮られるのを迷惑がっているかもしれませんね。
でもね、ご主人に対する愛情を猫さんなりにもっているんです。素直になれないだけで、信頼関係があるようです。
そして一番不思議なのは、猫さんはにゃあにゃあ鳴いていないのに、読み終わった読者がにゃあ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異種対等な愛の形。窓辺のラジエーターの上に座っているのは、だぁれ?
🐾に象徴される或る生きものと、人間という生きもの。
ふたりの共同生活が描かれています。
コロナ禍を見詰める純粋な視点が人間の本質を見ています。
その目はガラス球のように光って、同居人の真の愛を映しているみたい❤
分かりやすい形の異種対等かと思われましたが、つきつめると人間も、自分と同じという人は居ないのだから、世の中は全て異種の集まりなのかもしれません。
各々の違いを寛容して生まれる愛の形に想いを馳せました。
たくさんのユニークの中に、ちょっぴりシニカルとペーソスという「氷砂糖」の味も感じますけれど、その「氷砂糖」がほどけるカフェ・ラテを頂いたかのように、頬のほころぶ一篇です。
しあわ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!俺がみたこの世界は、温もりと優しさと愛しさが溢れまくってるのかにゃあ?
この世界を見つめ、男言葉で物語を語るのは、温々と暖かいラジエーターの上で丸まっている……、猫。
空を見上げては天気のことを……。窓の外を見下ろしては、飼い主そっくりに着飾らされたワン公……、イヤ、ワン公そっくりの髪をした飼い主だったり。
部屋の中に視線を移しては、朝寝坊中の自分のご主人のことに、想いを馳せたり。
冷めた口調で、ご主人にダメだしをするものの、そこには、たくさんの愛情が混じっている。
この物語の主人公が、その瞳に映す世界は限りなく広く、そこになにを想うのか、興味は尽きないことだろう。
ただ、現在の興味は、自称かわいげがない『俺』が、待ち受けにするために向けられ…続きを読む