猫嫌いの俺に猫の世話係が務まるわけがない！

　日本の某所に生まれた育った俺、大和　伊吹は、筋金入りと言ってもいい猫嫌い……のはずなのに、あろうことかその猫に関わっておバカな死に方をしてしまう。
　おまけに、予約がいっぱいですぐ天国に行けないらしい。そのうえ、天国行きの枠が空くまで暮らせと送られた世界もまた、猫の楽園と来た。
　しかもただの猫じゃねえ、人猫じゃねえか。猫耳少女とは生前よく聞いたが、よもや本物がいるとは……。
　そこで俺がなんと言われたか教えてやろうか？　「いま猫世界の子猫ちゃんたちの学校で働く教員が足りてないから、この人猫言葉がわかるようになるカチューシャあげるから先生よろしく！　あと学園寮に住んでいいから、そこで暮らす身寄りのない子猫5匹と暮らしてあげてね、よろしく～っ」だぞ⁉

　いやもう理不尽極まりない！
　と言う…続きを読む