それは呪いか運命か。神妃の謎に導かれた少女がたどり着いた真実は――

 父親と薬草屋を営んでいるフィルメラルナは、薬を届けに行った教会で、神に選ばれた聖女『神妃』と出会ってしまう。そして、意識を失ったフィルメラルナが目覚めたとき、その額には神妃の証である蔦の聖痕があらわれていた。

 突如『世界』を背負う聖女となってしまったフィルメラルナ。神妃をめぐるいくつもの思惑や陰謀に翻弄されながらも、不可解な失踪をとげた前神妃イルマルガリータに導かれるように、彼女は絡みあった謎をひとつひとつ紐解いてゆく。

 ファンタジー好き、ミステリー好きはもちろん、1話1話が短いので、まとまった時間をとれない方にもおすすめ。壮大な世界観で綴られる、謎に満ちた神秘の物語です。

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