蔦の神妃 - 蒼玉月に呪われた聖女、あなただけの騎士に

コノハナサクヤ

序章 蔦の葉

第1話 運命の歯車



 そう……。


 運命を信じて進めばいい。



 決して流されるわけでなく、


 振り回されるのでもなく。



 与えられた運命の歯車に自分の意思を絡め、


 ゆっくりと切り開いていく。



 若く瑞々しいつたの葉が、


 光を求めてその腕を伸ばすように。



 人の生とは、


 そうして初めて美しく輝くものなのだから。


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